かなりの歳月の間、実家を離れていたりしましたが、親に捨てられずに残っていた漫画雑誌がありますので、お披露目いたします。
まずは、1977年の週刊少年チャンピオン。
■第17号(4月18日号)
巻頭カラーは『がきデカ』
ゲームと言えば「ポケットメイト」だった。
アーモンドグリコ
『月とスッポン』
『ブラック・ジャック』は、第168話「三者三様」
(話数は、コミックスとは一致していません。以下同様。)
『ブラック・ジャック』をちゃんと初出で読んだ最初のものであり、個人的に強く印象に残っている。
裏表紙裏:エポック社のデルタックス
裏表紙:
■第18号(4月25日号)
映画『ドカベン』メインキャスト。
落書きしてしまっている(笑)。残念、、
それにしても、ヘッダーにある「超一流漫画家が全力投球!」って、確かにその通りなんだよなあ。。
手塚治虫、藤子不二雄、ジョージ秋山、水島新司、吾妻ひでお、柳沢きみお、・・・
巻頭カラーは、その『ドカベン』
「ついに連載6年目に突入!」とある。
美しい扉です。コミックスは㉘巻の冒頭。
右袖にある水島新司先生のコメント:「『ドカベン』は47年3月連載開始以来まる5年、次号より6年目へ突入します。これは「男どアホウ甲子園(5年)」の記録を破るもので、『ドカベン』を水島作品の金字塔にしたいと思っています。私はペンを握れなくなるまで全力投球します。ぜひ応援して下さいネ。」
‥「ペンを握れなくなるまで全力投球」って、今ともなれば、泣けるどころではない、歴史的コメントである。
『ブラック・ジャック』は、第169話「モルモット」
■第20号(5月9日号)
表紙裏。ゲームと言えば「ポケットメイト」(笑)。
次々と買っていってはどんどん飽きていってたんだけど(笑)、それでも、それでも今欲しいのがまだある。
特別取材レポート:映画『ドカベン』
原作も映画も、岩鬼が主役。
山田太郎との出会いのシーンの、この再現度の高さたるや!
こーゆー昭和の覇気に満ちた映画自体、もう再現されることはないんだろうなあ。。
次号予告:
なんと、次号から『マカロニほうれん荘』が始まる!
『ブラック・ジャック』は、第171話「壁」
裏表紙:
ザハンダース、アゴいさむさん。
■第21号(5月16日号)
巻頭カラーは、新連載『マカロニほうれん荘』!
破損が著しい。もったいねーー、
『ブラック・ジャック』は、第172話「命のきずな」
■第25号(6月13日号)
巻頭カラーは、新連載『くたばれ!とうちゃん』
とりいかずよしの世界である。嫌いではない。確か、この少し前のジャンプの読み切りか何かで、同趣向の作品が発表されていたハズである。
『ブラック・ジャック』は、第176話「信号」
■第26号(6月20日号)
表紙裏は子門真人。貴重。
巻頭カラーは『ドカベン』。いつもながら、迫力ある扉。
改めて気づくのが、ハム(アマチュア無線)免許取得の広告が多いこと。
『ブラック・ジャック』は、第177話「死への一時間」
■第27号(6月27日号)
表紙裏。しつこいようだが「ポケットメイト」。新機種が続々と出てた。
巻頭カラーは『マカロニほうれん荘』
私もいくつか買った通信販売。欲しくなる物ばかりだったが、今にして思えば全体的に少し高い(笑)。
ラジオ自作の通信講座なんてのもあったんだな。
『ブラック・ジャック』は、第178話「鯨にのまれた男」
■第32号(8月1日号)
創刊9周年記念 直筆色紙プレゼント
ある意味、手塚よりも鴨川つばめの方が貴重かもな。
巻頭カラー『ドカベン』。雑誌の人気を引っ張ったのは何と言ってもこの作品でした。
男のロマン、マブチモーター。
マブチモーターさえあれば何でもできると思ってた。
『ブラック商会変奇郎』最終回記念、スペッシャル・フロク
当時はAもFもなかったから、二人とも出てます。
これ、単行本にも収録されたのかなあ。(不詳)
読者もマジで心配した、里中死亡説。
作品を盛り上げるには死なせなくても十分だった。
次号予告:
『ブラック・ジャック』は、第181話「通り魔」
裏表紙。とにかくこーゆーのが流行ってたのだ。
■第33号(8月8日号)
巻頭カラー『マカロニほうれん荘』
次号予告:
『百億の昼と千億の夜』や『青春I・N・G』が始まる!
『ブラック・ジャック』は、第182話「ご意見無用」
■第38号(9月12日号)
力任せにぶっ裂かれている少年チャンピオン(笑)。
いったい何があったのでしょう。
■第46号(11月7日号)
巻頭カラー『ドカベン』
アーモンドグリコ。人気マンガマスコットプレゼント。
人気マンガとは、「ドカベン」「ドラえもん」「姫子」「里中満智子シリーズ」。
要するに、ドカベンはドラえもんと同じくらい人気があったということです。
ジョカリ。一瞬だけ流行った。
省スペースでもできるというのがウリだったかもしれないが、壁打ちの方がマシだった(?)。
『ブラック・ジャック』は、第189話「銃創」
裏表紙。ドカベンの自転車まであった。
■第47号(11月14日号)
表紙裏。トミーのブリップ。
これ、シンプルだけどすげー面白いゲームだったんだよなあ。今売り出しても売れると思う。俺が買う!(笑)
巻頭カラーは『ブラック・ジャック』
『ブラック・ジャック』の新作が毎週読めたんだから、えらい話である。
当時も薄っすら、手塚の凄まじさってのは子供心にも感じていた。はずである。
個人的に『がきデカ』は、「八丈島のきょん!」が出てくる辺りからが本当に面白くなってきたように思う。(「八丈島のきょん!」というネタが面白かったわけではない。)
どうかなあ、今読んだら『マカロニほうれん荘』より『がきデカ』の方が面白いんじゃないかと思ったりするんだけど。どうかなあ。
■第48号(11月21日号)
表紙裏。これが任天堂初のテレビゲーム。
「カラーテレビゲーム6」
巻頭カラー『マカロニほうれん荘』
芸能情報。半年後に解散するのを宣言したキャンディーズ。その時点での新曲が「アンドゥトロワ」、とのことなんだけど、そうだったんだっけ???
出始めの頃のタモリ。時代を感じさせる記事です。
『ブラック・ジャック』は、第191話「小うるさい自殺者」
■第49号(11月28日号)
巻頭カラー『ゆうひが丘の総理大臣』
『ブラック・ジャック』第192話「命を生ける」より。
このギャグを最初に見た時、我が目を疑ったものだ。
日ペンの美子ちゃん。何代目だろ?
裏表紙裏。TV放映は3年前だけど、映画公開はこの年。
■第50号(12月5日号)
ヘッダーに「200万部へ大独走!!」とある。実際、他の少年誌より群を抜いていたんだろうなあ。
巻頭カラー『ドカベン』。全編中、最も奇想天外なシーン!!
ある意味、この瞬間が作品のピークだったかもしれない。
グリコ サクリコチョコ。ドカベンとキャンディ・キャンディ。この組み合わせこそ、当時最強だった。
「ねらっていくぜ」に対し、「ねらってたのヨ」とは!
やっぱ「ラジオ」と「ハム」っていう組み合わせなんだよなあ。
当時、全く関心なかったが、逆に今関心がある(爆笑)。
『青春I・N・G』の最終回。じんわり感動です。
『ブラック・ジャック』は、第193話「ある老婆の思い出」。名品です。
■第51号(12月12日号)
ヘッダー「他紙をよせつけぬ豪華連載陣」ってそんな言い方しなくても、(笑)
巻頭カラー『がきデカ』
『ブラック・ジャック』の1編「春一番」(コミックス⑬収録)が映画化されたとの記事。『瞳の中の訪問者』。
映画の一篇に相当する物語を、毎週紡ぎ出していたということである。比喩でなく、そういうことである。
『ブラック・ジャック』は、第194話「二人三脚」
■第52号(12月19日号)
表紙裏。上がトミーのテレビファン。
テレビを使ったゲームは、ファミコン登場まではこんな感じ。(だったんだっけ?)
巻頭カラー『マカロニほうれん荘』
鴨川つばめのミリタリー趣味はガチ。
これがエポック社のテレビゲーム
チャンピオン・コミックス最新刊のお知らせ
『マカロニほうれん荘』の①巻って最初から350円だったんだなあ。320円だと思っていた。
『ブラック・ジャック』は、第195話「二人目がいた」
裏表紙。自転車のオープンビームシステム「スーパーカーライト」。
カウンタックみたいにヘッドライトが飛び出す。
そういえばこの年、スーパーカー・ブームだった。
★月刊少年チャンピオンが1冊だけ残ってましたので載せます★
■月刊少年チャンピオン12月号
巻頭カラーは、鴨川つばめ『ドラネコロック』
『ほうれん荘』よりこちらの方を好む人もいるかもしれない。
横山光輝『その名は101』
一応『バビル2世』の続編
山上たつひこ『快僧のざらし』
柳沢きみお『ミニぱと』
婦警モノの嚆矢
吾妻ひでお『ちびママちゃん』