警視庁七曲署(東京都新宿区)の捜査第一係・藤堂俊介係長(通称「ボス」)が部下たちにどのような指示・指令を出したのかを1話ずつ見ていこう。
※注意
藤堂係長は事件が片付かないと職場で朝を迎えることがある。
第3話より:
奥にいるのは山さん
第51話より:
ボスもそうだけど山さんもタフだよなあ
また、仕事の関係じゃなくても職場で寝泊まりすることがある。
第48話より:
この場面は実際に泊まるのが目的で戻って来たのではないかもしれないが、このスムーズな言動からすると、同様のことは今までにもあったことが窺える。
このようにボスが着替えもせず同じ服装で翌日の業務に臨むのは、決して珍しいことではない。
したがって、明らかに日にちが異なるにもかかわらず同じスーツ、同じシャツ、同じネクタイであっても、疑問に思う必要はないのである。
脚本:小川英、長野洋 監督:竹林進
記念すべき第1話。このシーンが大事。
あまりにもさりげなく言わせてるが、マカロニは刑事という職業が「気に入ってる」のである。そんなのべつに当たり前だろと思われるかもしれないが、第1話でこのセリフを出すのは重要。マカロニは、刑事という仕事が「好き」なのである。
警官に職質されるマカロニ刑事
青春ドラマですね
脚本:小川英、武末勝 監督:竹林進
そば屋ネタは定番
犯人からの連絡を待つ捜査第一係。暑い夏。
ボス「減刑の知らせを待つ死刑囚の気持ちってのはこんなもんかな」
脚本:永原秀一 監督:沢田幸弘
刑事ドラマとして渋みが漂うシーン
シンコがボスにお茶を持ってきてるだけなんだけど、こういうシーンが大事。こういうシーンに惹かれる。
脚本:田波靖男、四十物光男 監督:沢田幸弘
連れションの描写ってのも最近はやりにくくなってたりしてるのだろうか(?)
脚本:永原秀一 監督:小沢啓一
シンコ回。BGMとして「追跡のテーマ」の様々なバージョンが使われているのが印象的。
「太陽にほえろ!」のBGMでは、この「追跡のテーマ」と「冒険のテーマ」が特に好き
脚本:桜井康裕 監督:小沢啓一
マカロニがスイカを吹き出し、女性の服にタネをつけてしまうアドリブ含みのシーン
脚本:小川英、鴨井達比古 監督:竹林進
ボスと長さんの黄金の雑談
「独身のボスが羨ましいですな」「俺はこれから結婚する気でいるんだ」
このシーンが「太陽にほえろ!」という刑事ドラマの個性を決定づけたように思う。
脚本:田波靖男、四十物光男、小川英 監督:竹林進
ラーメン屋ネタは定番
脚本:小川英、鴨井達比古 監督:手銭弘喜
脚本:小川英、鴨井達比古 監督:手銭弘喜
脚本:永原秀一 監督:金谷稔
脚本:長野洋、小川英 監督:金谷稔
脚本:小川英、武末勝 監督:手銭弘喜
脚本:小川英、武末勝 監督:手銭弘喜
この看板はちゃんとニセモノなのだろうか?
「新宿警察署長」と書いてあるような気がするのだが。。それにしても、本当に痛そう。。
脚本:小川英、中野顕彰 監督:金谷稔
脚本:鴨井達比古 監督:金谷稔
脚本:長野洋、小川英 監督:竹林進
脚本:永原秀一 監督:竹林進
脚本:市川森一 監督:金谷稔
何かの間違いであるかのような美しいシーン。大都会の秋。路上にゴミが散乱してても、それすらなんだか愛おしいじゃないですか。
マカロニが殿下のことを殿下呼ばわりするのは数少ない。(しかも、このシーンでのイントネーションは独特。)もっとも、「島さん」呼ばわりすることも少ない。
脚本:鴨井達比古、小川英 監督:山本迪雄
脚本:長野洋 監督:山本迪雄
「ゴリさんといい長さんといい、どうしてああ嘘つくのヘタなのかな」「ボスの仕込みが悪いんじゃないんですか」
それを側で聞くシンコの心配そうな表情。かっちょええ構図だな。
エンディング。本気で照れるボス。
素がにじみ出てますね
脚本:永原秀一、峯尾基三 監督:金谷稔
脚本:田波靖男、四十物光男 監督:金谷稔
脚本:小川英、鴨井達比古 監督:金谷稔
脚本:小川英、長野洋 監督:金谷稔
脚本:永原秀一、武田宏一 監督:竹林進
脚本:石松愛弘 監督:山本迪雄
脚本:長野洋、永岡忍 監督:山本迪雄
電話を終えた後のマカロニの吐く息が白い。放映は2月。
「太陽にほえろ!」は夏に放送が始まったドラマである。そのせいもあるのか、署内の扇風機、刑事たちの額の汗など、夏の暑さの描写は非常にリアリティがある。半面、冬場の寒さというのはあまり描かれてないように思う。署内にダルマストーブが登場するのは、ジーパン編になってからのことだ。
サービスショット
脚本:田波靖男、四十物光男 監督:沢田幸弘
脚本:鎌田敏夫 監督:沢田幸弘
マカロニと殿下の会話
マカロニからすれば殿下は(シンコを除き)一番歳が近いので、性格は異なるものの、タメ口で話しやすい。・・いや、殿下も意外にマカロニと同類項なのかな(?)。
脚本:市川森一 監督:金谷稔
脚本:鴨井達比古 監督:金谷稔
脚本:鎌田敏夫 監督:土屋統吾郎
脚本:市川森一、山田正弘 監督:山本迪雄
脚本:長野洋、小川英 監督:山本迪雄
脚本:石松愛弘 監督:竹林進
こういうアクションシーンを撮る際のコツが知りたい。
ものすごく難しいはずだと思う。
脚本:小川英、長野洋 監督:竹林進
脚本:鎌田敏夫 監督:土屋統吾郎
脚本:小川英、中野顕彰 監督:土屋統吾郎
脚本:小川英、鴨井達比古 監督:斉藤光正
職場で朝を迎えるボス
脚本:市川森一 監督:斉藤光正
病室の扉のガラスが本当に割れる迫力シーン
脚本:永原秀一、峯尾基三 監督:山本迪雄
脚本:鎌田敏夫 監督:山本迪雄
ボスの家へ遊び来た殿下とマカロニ
「ピカソですかこれ?」「マティスだよ」
脚本:小川英、武末勝 監督:土屋統吾郎
シンコがボスにメモ用紙とペンを差し出す珍しいシーン
普段は人が多い部屋なので、なかなかこういうふうにカメラが動けない(笑)
脚本:小川英、鴨井達比古 監督:土屋統吾郎
脚本:長野洋、小川英 監督:山本迪雄
脚本:小川英、中野顕彰 監督:山本迪雄
なにやらアドリブが不発に終わってしまったっぽい感じのシーン
これもなんだかちょこっとNGっぽいシーン
いや、好きな表情です
脚本:田波靖男、四十物光男 監督:竹林進
マカロニの「殿下」呼び
単純にこの2人の絡みがもっと見たかったなあ。。
この遮断機と警報機はホンモノなのだろうか?
ホンモノなんでしょうねえ
脚本:小川英 監督:竹林進
◇◆◇
学校で「太陽にほえろ!」が話題になり、俺も見なきゃと思ったのは、もうテキサスが殉職する少し前の頃だった。それから程なくして、平日の夕方4時から再放送が始まった。第1話でマカロニが人にぶつかったり転びそうになったりしながらも犯人を追いかける本物のアクションにド肝を抜かれたのを覚えている。第2話、第3話、第7話、第18話、第25話、第73話、第84話、第98話などが特に印象に残った。第7話の最後のマカロニの表情、第18話のオシッコで縄をほぐすマカロニの技、第84話のボスの最後のセリフなどは、ずっと忘れられないものとなった。小学6年生ぐらいの頃のことだ。(こう書くとだいたい歳がバレますが。)
「マカロニほうれん荘」の沖田そうじと同じ年齢になるときは、それなりに意識した。ひざかたさんの歳に達するときは、ひとしおの感慨があった。きんどーさんの歳になる未来なんてあまりにも遠すぎて、そんなの来ないものと思ってたが、いつの間にか抜いてしまっていた。そういったことを意識するヒマもなく、慌ただしい中、あっという間に七曲署捜査第一係全員の年齢を追い抜いてしまった。
だが今改めて振り返ってみると、生きていく上で大事なことを、アニメでは「ど根性ガエル」、ドラマでは「太陽にほえろ!」、漫画では「ドカベン」から一番強く教わったような気がする。「太陽にほえろ!」には全てが描かれていた。「太陽にほえろ!」で描かれなかったことなどなかったのである。
マカロニ編、今ではこの回が好き:
第26話「みんな死んでしまった」
タイトル倒れではないアガサ・クリスティばりのサスペンスミステリー。およそ「太陽にほえろ!」の世界にそぐわない異色作だが、やたら面白い。
本来なら全体にもっと陰鬱な雰囲気が漂うはずだが、ゴリさんの頼もしさで痛快な逸品に仕上がっている。
第30話「また若者が死んだ」
いろんな出来事が起きる標準的な傑作回だと思う。「ウルトラセブン」で言うと「マックス号応答せよ」みたいな。各刑事の働きが生きており、見どころたっぷり。
マカロニの暴走ぶりがここでは程良い味になっていて、全体が暗く深刻になり過ぎていないところが評価できる。
第36話「危険な約束」
どうも密室サスペンスが好きなようで(だからジーパン編の「人質」とかも大好き)、マカロニ編のマスターピースは本作ではないかと思っている。
このシチュエーションならいくらでも展開のバリエーションが可能なのだろうが、そうかこういうハナシの落としどころにしたのかと唸らされる。
ラストのマカロニのセリフは、後からじわじわくる。